ヘルパーステーション奏 通信 第11号

 | 岡山市東区のサービス付き高齢者向け住宅カーサ・クラ・益野

ヘルパーステーション奏 通信 第11号

第11回目の情報発信をさせていただきます。

新型コロナウイルスの新規感染者数は、岡山県でもついに1日あたり1,000人を超え、1月27日からまん延防止等重点措置も発令されました。
全国の1日当たりの感染者数は、連日のように過去最高を更新することが続き、不安な毎日が続きますが、介護の仕事に待ったはありません。
しっかり感染対策をしながら、介護を必要としている利用者の期待に応えなえればならないと思い、日々頑張っています。

今回は2点です。 ①「認知症」について ②ヘルパーが対応している具体的サービスについて

①「認知症」について

先日、新聞に載った記事で、認知症の症状を持った患者数が、2050年に全世界で今の約3倍になるとの推計がありました。
増加傾向は、地域によって差があり、中東のある地域では2050年に今の約20倍になるとの推計がある中、日本の予測は今の1.27倍となっていました。
教育環境や生活習慣の見直しと言ったリスク軽減策の効果が出るとのことです。
日本人にとっては、増加率が低いという推測は、安心材料にはなりますが、しかし、自分や一緒に住む家族が認知症の症状を持つかどうかは、他の病気と一緒でわかりません。
認知症になると、何もわからなくなるというような感じになると思っている方も多いかもしれません。
しかし、実際は程度の差があり、認知症を発症しながらも、少し他人の協力を得ることで、自宅で暮らしている方も多くおられます。
我々介護職の関わり方も重要です。日々、認知症の勉強をして、どのような対応が利用者が安心して暮らせるような対応として適切なのか、考えながら接していきたいです。
何よりも、自分がこんな対応をされたら嫌だと思う接し方だけは、避けるようにしたいと強く思っています。

②ヘルパーが対応している具体的サービスについて

ヘルパーが対応できる介助内容には、多くの種類がありますが、いくつか取り上げて、そのケア方針を説明してみたいと思います。
今回は、生活援助の「掃除」「洗濯」です。
初めに、訪問介護を利用する皆様に勘違いして欲しくないことがあります。ヘルパーは、「掃除屋・洗濯屋」ではないという事です。特殊な洗剤を使用したり、特別な機械を使って作業するわけではないので、ヘルパーがお部屋をピカピカに掃除してくれる想像はしない方が良いです。
ヘルパーの生活援助の定義は、ご利用者様本人の代行的なサービスであり、もし利用者の介護を必要とする状態が改善されたら、利用者自らが実施することが基本となる行為となります。
少し、表現が難しいですね。
1つの例で言うと、普段クリーニングに頼むような特殊な衣類の洗濯ををヘルパーに頼んだり、時々掃除専門会社に頼むような大掃除をヘルパーに頼んだりすることは、誤った依頼ということになってしまいます。
ヘルパーも、皆さんと同じで、専門業者ではないので、頼まれたところで、特殊な作業は出来ないでしょう。
私たちの事業所は、「掃除」「洗濯」という項目を重視するよりも、掃除・洗濯を実施しながら、利用者さんの居室や動き等を観察し、安全に配慮し、 利用者様の目指す居室環境を作って行く手伝いをするという方向で支援することが、利用者様のためになると思って支援しています。