ヘルパーステーション奏 通信 第6号

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ヘルパーステーション奏 通信 第6号

新型コロナウイルスに関しては、まだまだ終息には程遠く、9月10日現在、岡山県内には緊急事態宣言が発令中です。最大限の警戒態勢で感染防止に努めているところです。
第6回目の情報発信をさせていただきます。

今回は2点。
①「LIFE」とは
②ヘルパーが対応している具体的サービスについて

①「LIFE」

令和3年度から、介護の世界において「LIFE」の活用が始まりました。LIFEとは、「科学的介護情報システム」の英語表記の略称です。
これは何かというと、”科学的に効果が裏付けられた自立支援・重度化防止に資する質の高いサービス提供の推進を目的”にしているシステムです。
まだ始まったばかりのもので、詳細を理解するまでにはいたっていませんが、イメージとしては、要介護者の、基本情報(年齢や要介護度等)や、提供した支援内容、その後の利用者の状態等のデータを各事業所に提出させるものと感じられます。
集めたデータを解析し、今後は、新しい利用者の現時点での基本情報を入力すると、過去のデータから解析し、自立に向けた支援のための最適なプランが自動で提案されるのではないかと思います。
介護保険で提供する支援内容を、科学的根拠を持った項目で決めていく事なのかと思います。
説明資料には、「単に高齢者の身の回りの世話をするというだけではなく、高齢者の尊厳を保持し、自立した日常生活を支援することを理念としている」と記載してありました。
我々ヘルパーは、洗濯や掃除、排泄介助や入浴介助だけをする存在ではない、その支援を通して、いかに高齢者が自分の希望に近い生活を送れるかを一緒に考える事のできる存在でありたいと感じています。

②ヘルパーが対応している具体的サービスについて

ヘルパーが対応できる介助内容には、多くの種類がありますが、いくつか取り上げて、そのケア方針を説明してみたいと思います。
今回は、「入浴介助」
なぜ、人間は「入浴」するのでしょうか。
「身体の汚れを落としたい」「リラックスしたい」「疲れを取って、ぐっすり眠りたい」等、いろいろな目的があると思います。
高齢者の方の中には、入浴を嫌う人もいます。その理由もいろいろでしょう。「疲れるから」「汗をかかないから」「入らなくたって死にはしない」「人に裸を見られるのが嫌」等。
我々ヘルパーは、それぞれの利用者様が置かれている立場を考慮しながら、何を目的に、どのような入浴方法で支援するのか考えなければいけません。
入浴を介助するということは、身体のすみずみまでキレイに洗って、体調を考え5分間程度湯に浸かって、身体の水分を拭き取って着替えさせることではないと思います。
ヘルパーが、本人の意志を無視して、風呂の入り方を勝手に決めて、利用者が風呂を嫌いになってしまっては、気持ちいい入浴が継続しません。
人に洗って欲しくないと思っている方には、たとえ洗い残しがあっても、「自分で入った」という満足感を味わってもらい、なるべく1人の力だけで入浴を楽しんでもらうようにしています。
しかし、高齢者の入浴というのは、脱衣室と浴室の温度差による心臓発作や、湯に浸かっている時に意識を失ったりする可能性もあり、死に直結するような事故も想定されることを常に気にかけて、緊張感をもって支援しなければなりません。
利用者の方が、「風呂に入って良かった」と笑顔で言ってもらえると、ヘルパーもお互いに気分が良くなります。毎回、そのような支援となるよう目指しています。