ヘルパーステーション奏 通信 第7号

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ヘルパーステーション奏 通信 第7号

新型コロナウイルス宣言や措置が、全国で解除されてましたね。しかし、油断はできません。
第6波も懸念されており、まだしばらくは、感染対策が必要になります。

第7回目の情報発信をさせていただきます。

今回は2点。
①「敬老の日」
②ヘルパーが対応している具体的サービスについて

①「敬老の日」

9/20「敬老の日」でした。
新聞記事によれば、全国の100歳以上の方が、8万6千人を超えたとのこと。
ヘルパーステーション奏の利用者様の中にも、100歳を超えた方が1名おられます。
65歳以上の方は、全国で3640万人、日本の総人口の29.1%を占めるとのこと。そして、その65歳以上の方のうち、4人に1人が働いているそうです。
また29.1%という数字は、世界の中でも突出しているとのことでした。
このまま少子化傾向が続けば、20年後、30年後も高齢者の数は増え続け、働く人数は減少し、介護が必要になって支援を頼んでも、自宅に来てくれるヘルパーさんがいなくなってしまうのではないかと、とても心配しております。
健康寿命をできる限り長く保ち、自分の身の回りの事を自分で解決できる状況を保つために、元気なうちに何をすべきか、
世の中にはいろいろなヒントがありますが、今の自分の環境に対し、何が合うのか、とても考えさせる難しい問題と感じています。

②ヘルパーが対応している具体的サービスについて

ヘルパーが対応できる介助内容には、多くの種類がありますが、いくつか取り上げて、そのケア方針を説明してみたいと思います。
今回は、「更衣介助」
なぜ、人は「更衣」をするのでしょうか。
朝起きて、いつまで寝間着でいるでしょうか?仕事等の用事で出かけるのをきっかけに、日常着に着替えないでしょうか?
人が他者と関わる時、時と場所を考えて自分らしい身だしなみを整えようとします。人に不快感を与えないようにしたいという気持ちだったり、会う人に良い印象を持ってもらいたいということを考えての結果でしょう。
高齢になり、全く着替えなくなる人がいますが、そういう方にも、自分らしい服を自分で選んで、しっかり自己表現をしてもらいたいです。
着替えない理由も、人それぞれでしょう。考えることが難しくなり、着替えない人。身体が思うように動かなくなってきて、着替えることが面倒になってしまっている方等々。
その理由を考えて、どのような支援方法が、本人に意思をしっかり取り込んだ着替えとなるか、考えながら介助したいと思っています。
着替える動作ができない人は、せめて服を選んでもらう。多少変でもいい、自分で選んだ服を着るということが、満足感につながる。そのように思って、コミュニケーションを取りながら、着替えの援助をしていけたらなと考えています。

まん延防止重点措置の面会対応について

2021年9月13日 | カーサ・クラ・益野

岡山県に発令されていた緊急事態宣言が解除され、9月13日よりまん延防止重点措置へ移行されましたので、
13日以降は以前行っていた“面会制限”へ戻させていただきます。

詳しい内容に関しましては、添付資料をご確認ください。

令和3年9月面会制限についてのお願い

入居者様及び職員は新型コロナワクチン接種を終えていますが
ワクチン接種を受けてもなお感染の可能性があるため、ご家族の皆さま方にはご不便をおかけいたしますが、
ご入居者様を不測の事態からお守りする最善の策として、ご理解と御協力をお願い致します。

ヘルパーステーション奏 通信 第6号

新型コロナウイルスに関しては、まだまだ終息には程遠く、9月10日現在、岡山県内には緊急事態宣言が発令中です。最大限の警戒態勢で感染防止に努めているところです。
第6回目の情報発信をさせていただきます。

今回は2点。
①「LIFE」とは
②ヘルパーが対応している具体的サービスについて

①「LIFE」

令和3年度から、介護の世界において「LIFE」の活用が始まりました。LIFEとは、「科学的介護情報システム」の英語表記の略称です。
これは何かというと、”科学的に効果が裏付けられた自立支援・重度化防止に資する質の高いサービス提供の推進を目的”にしているシステムです。
まだ始まったばかりのもので、詳細を理解するまでにはいたっていませんが、イメージとしては、要介護者の、基本情報(年齢や要介護度等)や、提供した支援内容、その後の利用者の状態等のデータを各事業所に提出させるものと感じられます。
集めたデータを解析し、今後は、新しい利用者の現時点での基本情報を入力すると、過去のデータから解析し、自立に向けた支援のための最適なプランが自動で提案されるのではないかと思います。
介護保険で提供する支援内容を、科学的根拠を持った項目で決めていく事なのかと思います。
説明資料には、「単に高齢者の身の回りの世話をするというだけではなく、高齢者の尊厳を保持し、自立した日常生活を支援することを理念としている」と記載してありました。
我々ヘルパーは、洗濯や掃除、排泄介助や入浴介助だけをする存在ではない、その支援を通して、いかに高齢者が自分の希望に近い生活を送れるかを一緒に考える事のできる存在でありたいと感じています。

②ヘルパーが対応している具体的サービスについて

ヘルパーが対応できる介助内容には、多くの種類がありますが、いくつか取り上げて、そのケア方針を説明してみたいと思います。
今回は、「入浴介助」
なぜ、人間は「入浴」するのでしょうか。
「身体の汚れを落としたい」「リラックスしたい」「疲れを取って、ぐっすり眠りたい」等、いろいろな目的があると思います。
高齢者の方の中には、入浴を嫌う人もいます。その理由もいろいろでしょう。「疲れるから」「汗をかかないから」「入らなくたって死にはしない」「人に裸を見られるのが嫌」等。
我々ヘルパーは、それぞれの利用者様が置かれている立場を考慮しながら、何を目的に、どのような入浴方法で支援するのか考えなければいけません。
入浴を介助するということは、身体のすみずみまでキレイに洗って、体調を考え5分間程度湯に浸かって、身体の水分を拭き取って着替えさせることではないと思います。
ヘルパーが、本人の意志を無視して、風呂の入り方を勝手に決めて、利用者が風呂を嫌いになってしまっては、気持ちいい入浴が継続しません。
人に洗って欲しくないと思っている方には、たとえ洗い残しがあっても、「自分で入った」という満足感を味わってもらい、なるべく1人の力だけで入浴を楽しんでもらうようにしています。
しかし、高齢者の入浴というのは、脱衣室と浴室の温度差による心臓発作や、湯に浸かっている時に意識を失ったりする可能性もあり、死に直結するような事故も想定されることを常に気にかけて、緊張感をもって支援しなければなりません。
利用者の方が、「風呂に入って良かった」と笑顔で言ってもらえると、ヘルパーもお互いに気分が良くなります。毎回、そのような支援となるよう目指しています。

緊急事態宣言による面会についてのお願い

2021年8月26日 | カーサ・クラ・益野

ご入居様への新型コロナウイルスの感染防止策として、面会制限を行っておりましたが、
再び緊急事態宣言が出されたことにより、8月27日より新型コロナワクチン2回接種済みのご家族様のみ
面会対応にさせていただきます。ワクチンを接種を終えていないご家族様は面会禁止と致します。

詳しい内容の案内文を添付致しますのでご確認ください。よろしくお願い致します。

令和3年8月面会についてのお願い

入居者様及び職員は新型コロナワクチン接種を終えていますが
ワクチン接種を受けてもなお感染の可能性があるため、ご家族の皆さま方にはご不便をおかけいたしますが、
ご入居者様を不測の事態からお守りする最善の策として、ご理解と御協力をお願い致します。

解除の時期に関しましては、感染流行状況によって検討し、
あらためてご案内させていただきます。

ヘルパステーション奏 通信 第5号

ほとんど無観客という形にはなりましたが、開催された東京オリンピックも、閉幕となりました。
新型コロナウイルスの感染者も、再び増加してきており、窮屈な暮らしが続きます。。。
第5回目の情報発信をさせていただきます。

今回は2点。
①「介護保険料」
②ヘルパーが対応している具体的サービスについて

①「介護保険料」

先日、新聞に介護保険料に関する記事が載っていました。
介護保険料の設定は複雑なのですが、65歳以上の方々が支払う「第1号保険料」は、基本的に市区町村ごとに決められており、1ヵ月の平均が、6,000円を超えたとのこと。
自分が住んでいる市区町村により、金額が違うんですね。記事によれば、高いところは9,800円、安いところは3,374円。こんなに差があることにも驚きました。
一方、40-64歳の方々が支払う「第2号保険料」は、働いている方であれば、その会社が所属する健康保険により、またその人の収入により保険料が決まってきます。
まだまだこれからも高齢者は増えます。介護サービスの必要度が増すほど、費用もかさみ、保険料も上がっていく・・・持続可能な制度ができると、将来的に安心できるのかなと思います。

②ヘルパーが対応している具体的サービスについて

ヘルパーが対応できる介助内容には、多くの種類がありますが、いくつか取り上げて、そのケア方針を説明してみたいと思います。
今回は、「食事介助」

「食事」は、生きていくために、誰もが必要な事です。「食べる」という行為、実はとても複雑です。
食べるために座る姿勢を保つ、はしを持つ、食べ物を口に運ぶ、飲み込む、消化する等々、目の前に配膳されても、「食べる」ことを完了するまでに、いくつもの段階があり、何か1つでも不足すれば「食べる」ことを完結できません。
そして何よりも「おいしく食べる」ことを忘れてはなりません。
利用者が「おいしく食べたい」と思えば、ヘルパーの介助技術が下手であっても、どんどん食事は進むでしょう。
しかし「食べたい」と思わなければ、ヘルパーがあの手この手を使って、何とか食べさせようとしてしまい、そこに利用者とヘルパーの想いに違いが出て、難しい食事介助になってしまうと思います。「完食」させることが目的になると、お互いに楽しくありません。
ヘルパーは、「食事時の正しい姿勢・バランスの良い食事内容・自助具の活用・介助方法等」研修等でいろんな知識を得ています。
しかし、ヘルパー側の理想の介助を、利用者に押し付けてしまっては、気持ち良く食事ができないと思います。
自分の持っている介助技術を、利用者のその時の状態に合わせて、タイミングよく発揮していくといいと思って介助をしています。ヘルパーと利用者が息を合わせることが大事かなとも思っています。