ヘルパーステーション奏 通信 第4号

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7月, 2021年

ヘルパーステーション奏 通信 第4号

岡山県では、6/21に新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が解除され、その後の新規感染者の発生数も落ち着いているようですが、まだまだ感染対策に気が抜けない日々が続いています。
第4回目の情報発信をさせていただきます。

今回は2点。
①「認知症」
②ヘルパーが対応している具体的サービスについて

①「認知症」

つい先日、ニュースで、アルツハイマー型認知症の新しい治療薬が、海外で承認されたと報道されました。
題名だけ見ると、認知症が治るのかと期待してしまいましたが、中身を良く読むと、認知症の進行にブレーキをかけられるかもしれないとの内容でした。
やはり、認知症は発症してしまってからでは、まだまだ回復することは難しい事なのでしょう。
どの病気に対しても同じですが、早期発見・早期治療が重要だと感じます。

さて、当事業所利用者様の中にも、認知症と診断されて、その症状が見られる方もおられますが、私たちヘルパーは、研修を通じて下記のように取り組もうと考えて、対応に当たっています。
それは、認知症の症状が出ている方の気持ちを知ることです。
若年性アルツハイマー認知症にかかった方が、自らの言葉で、いろんな場面で、どうして普通の人には理解できないような行動・言動をしてしまうか、その思いを綴っている物があります。
それを見ると、ケアする人間の何気ない一言が、いかに認知症の方々の気持ちを左右させてしまっているかがわかるような内容でした。
これを、研修材料に用い、認知症の症状のある方が、こんな気持ちで過ごしているんだということを感じ、自分だったらどんな声掛けをされたらうれしいか・安心するかを考えながら会話をすることを心掛けるように努力しています。

②ヘルパーが対応している具体的サービスについて

ヘルパーが対応できる介助内容には、多くの種類がありますが、いくつか取り上げて、そのケア方針を説明してみたいと思います。
今回は、「排泄介助」
「排泄」は、誰にでも毎日必要な行為で、なおかつ他人には絶対に手伝って貰いたくない行為ではないでしょうか。
しかし、身体に不自由な部分が出て来ると、そうも言ってられません。
我々ヘルパーは、「手伝って貰いたくない・見られたら恥ずかしい」という思いを持っているんだということを、常に頭に入れてケアをしなければいけないと思います。
排泄の方法は、百人いれば百通りの方法があると思います。利用者が、自尊心を傷つけられず、気持ちよく排泄できる方法を考えながら、ケアできることが一番です。
ヘルパーは、絶対に利用者より上の立場に立ってはいけない、なるべく利用者の希望する方法でケアをすることを目標に、利用者と一緒に対応方法を考えて行けるようになりたいという思いで支援しています。