ヘルパーステーション奏 通信 第13号

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ヘルパーステーション奏 通信 第13号

第13回目の情報発信をさせていただきます。

先日、厚生労働省から、新型コロナウイルス感染症対策「屋外・屋内でのマスク着用について」という案内が出されました。
熱中症予防の観点から、マスクの必要のない場面では、マスクを外すことを推奨しています。
ただし、高齢の方と会う時や病院に行く時は、マスクの着用を求めています。
もちろん、高齢者の方を相手に業務をする訪問介護員は、まだまだ常にマスクを着用する期間が続きます。

しかし、このように少しずつ緩和されていき、いつか、コロナ感染前の世の中に戻ることを期待しています。

コロナウイルス感染症に関連して、もう一つ。

現在、当事業所では、令和6年3月を目標に、BCPの作成をしております。
BCPとは、業務継続計画のことで、災害が起きても業務を完全にストップすることなく、一部業務が中断しても優先業務は実施できるように、
あらかじめ方法等を計画書として作成する趣旨のものです。
BCPには、2種類あり、新型コロナウイルス等の感染症発生時と地震・水害等の自然災害発生時の物があります。
訪問介護事業所等の介護保険施設等に作成が義務付けられており、毎月、関係者で話し合い等しながら、作成しています。
もし、不測の事態が起きたとしても、考えられる備えをして、ご利用者様・職員の方々に、最悪の事態が発生しないようにとの思いで、作成しています。

今は、お店でも、防災グッズが売られていたり、新聞やテレビで災害時の備え等を特集していたりします。
自分の身の回りで災害が起きたら、助けられるのは自分だけかもしれません。
しかし、実際に何を揃えれば万全かは、よくわかりません。備蓄品だけで、家の中が埋まってしまうかも・・・。
備えあれば憂いなしという言葉もあります。できる事はやっておきましょう、という思いで、いろいろと準備したいと思います。

ヘルパーステーション奏 通信 第12号

第12回目の情報発信をさせていただきます。

新型コロナウイルス感染症に関しては、全国的にまん延防止等重点措置が解除されましたが、まだまだ各地で感染者数が高止まりしており、
高齢者施設も含めて、クラスターの発生も多く確認されています。まだまだ警戒は怠れません。

●「訪問介護インセンティブ事業」について

岡山市の「訪問介護インセンティブ事業」について、令和元年度から3回連続で参加させていただきました。
(この事業は、リハビリ専門職の具体的アドバイスを活用し、利用者の自立支援をヘルパーが支援するもので、成績上位10社が表彰と奨励金を受け取れるもの)
令和元年度、令和2年度と連続して上位10社に入っていましたが、今回(令和3年度)は残念ながら、上位10社には入れませんでした。
しかし、市の示した「指標達成事業所」の条件は満たし、賞状をいただきました。
上位には入れなかったものの、参加を重ねるごとに、各ヘルパーさんの、自立支援を意識した利用者様との関わり方に変化が見られ、
利用者と共にヘルパーが家事をする様子が定着してきたと感じ、事業所として嬉しく思っています。
また、令和4年度も、この事業が実施されるようですので、再び参加して、自立支援に役立てればと思っています。
その際は、対象となる利用者様にも、「自立」へのご協力をいただければと思います。

ヘルパーステーション奏 通信 第11号

第11回目の情報発信をさせていただきます。

新型コロナウイルスの新規感染者数は、岡山県でもついに1日あたり1,000人を超え、1月27日からまん延防止等重点措置も発令されました。
全国の1日当たりの感染者数は、連日のように過去最高を更新することが続き、不安な毎日が続きますが、介護の仕事に待ったはありません。
しっかり感染対策をしながら、介護を必要としている利用者の期待に応えなえればならないと思い、日々頑張っています。

今回は2点です。 ①「認知症」について ②ヘルパーが対応している具体的サービスについて

①「認知症」について

先日、新聞に載った記事で、認知症の症状を持った患者数が、2050年に全世界で今の約3倍になるとの推計がありました。
増加傾向は、地域によって差があり、中東のある地域では2050年に今の約20倍になるとの推計がある中、日本の予測は今の1.27倍となっていました。
教育環境や生活習慣の見直しと言ったリスク軽減策の効果が出るとのことです。
日本人にとっては、増加率が低いという推測は、安心材料にはなりますが、しかし、自分や一緒に住む家族が認知症の症状を持つかどうかは、他の病気と一緒でわかりません。
認知症になると、何もわからなくなるというような感じになると思っている方も多いかもしれません。
しかし、実際は程度の差があり、認知症を発症しながらも、少し他人の協力を得ることで、自宅で暮らしている方も多くおられます。
我々介護職の関わり方も重要です。日々、認知症の勉強をして、どのような対応が利用者が安心して暮らせるような対応として適切なのか、考えながら接していきたいです。
何よりも、自分がこんな対応をされたら嫌だと思う接し方だけは、避けるようにしたいと強く思っています。

②ヘルパーが対応している具体的サービスについて

ヘルパーが対応できる介助内容には、多くの種類がありますが、いくつか取り上げて、そのケア方針を説明してみたいと思います。
今回は、生活援助の「掃除」「洗濯」です。
初めに、訪問介護を利用する皆様に勘違いして欲しくないことがあります。ヘルパーは、「掃除屋・洗濯屋」ではないという事です。特殊な洗剤を使用したり、特別な機械を使って作業するわけではないので、ヘルパーがお部屋をピカピカに掃除してくれる想像はしない方が良いです。
ヘルパーの生活援助の定義は、ご利用者様本人の代行的なサービスであり、もし利用者の介護を必要とする状態が改善されたら、利用者自らが実施することが基本となる行為となります。
少し、表現が難しいですね。
1つの例で言うと、普段クリーニングに頼むような特殊な衣類の洗濯ををヘルパーに頼んだり、時々掃除専門会社に頼むような大掃除をヘルパーに頼んだりすることは、誤った依頼ということになってしまいます。
ヘルパーも、皆さんと同じで、専門業者ではないので、頼まれたところで、特殊な作業は出来ないでしょう。
私たちの事業所は、「掃除」「洗濯」という項目を重視するよりも、掃除・洗濯を実施しながら、利用者さんの居室や動き等を観察し、安全に配慮し、 利用者様の目指す居室環境を作って行く手伝いをするという方向で支援することが、利用者様のためになると思って支援しています。

ヘルパーステーション奏 通信 第10号

新年あけましておめでとうございます。昨年末は落ち着いていた新型コロナウイルス感染者数が、年明けに急増し、お隣の広島県ではまん延防止等重点措置が発令されている状況となりました。
今年1年、大きな事故等無く、無事平穏に過ごせたらと思っていますが、再びコロナ対策に翻弄される年となるのでしょうか。

第10回目の情報発信をさせていただきます。

今回は2点。
①「Zoom」について
②ヘルパーが対応している具体的サービスについて

①「Zoom」について

新型コロナウイルス感染症が確認された後、一気に世の中が変わりましたね。特にそう感じるのは、会議や研修です。
今までは、会議や研修と言えば、どこかの会議室や会場に人が集まって開催されることが当たり前でしたが、コロナ禍では、Web会議が当たり前になってきました。
業務で関わる中でも、「Zoom」と呼ばれるWeb会議システムの利用が多くなっています。
最初は、自分の顔が、ずっと画面に映っていて、緊張して慣れずにいましたが、回数を重ねるごとに、顔が映っていることにあまり気を取られなくなりました。
昨年の、緊急事態宣言が出ている期間は、家族様と施設で暮らしている高齢者との面会がオンラインになっているところもありました。
実の家族と簡単に会えないのは、何だか違和感を感じますが、更なる感染を防ぐために仕方がないと思うしかないのでしょうかね。
オンラインの技術は、どこまで進化するのでしょうか。高齢になっても使いこなせるシステムであって欲しいと思います。

②ヘルパーが対応している具体的サービスについて

ヘルパーが対応できる介助内容には、多くの種類がありますが、いくつか取り上げて、そのケア方針を説明してみたいと思います。
今回は、「自立支援・重度化防止のための見守り的援助」です。
ヘルパーの具体的な支援内容として、あまり聞きなれない項目かもしれません。具体的な内容は、たくさんの種類があるのですが、ここでは「掃除」という項目に着目して、説明したいと思います。
お部屋の掃除の仕方を、大きく2種類に分けて考えてみます。
パターン1・・・寝たきりの利用者がベッドに横になっており、ヘルパーが掃除機をかける。
パターン2・・・利用者自らが掃除機をかけ、ヘルパーがそばについて、転倒しないように見守ったり、漏れが無いよう掃除機をかける範囲を教えたりする。
両パターンともに、「掃除」をしているのですが、利用者本人の関わり方は全然違います。
パターン2が、「自立支援・重度化防止のための見守り的援助」と区分される取組で、我が事業所でも、身体的に動ける方であれば、なるべくパターン2の関りを提案させていただき、本人の身体的能力が維持・改善できるような方向へと持って行くよう頑張っています。

本年も、よろしくお願いいたします。

ヘルパーステーション奏 通信 第9号

令和3年4月から始めたこの通信、月1回のペースで発信し、いよいよ今年最後の回となりました。
来年も定期的に発信したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

第9回目の情報発信をさせていただきます。

今回は2点。
①訪問介護事業所のICT化
②ヘルパーが対応している具体的サービスについて

①訪問介護事業所のICT化

ヘルパーステーション奏も、ついに、ICT化の波に乗りました。
12月~新しいシステムを導入し、今までの紙の資料中心から、デジタル化へと移っていきます。
ご利用者の皆様への変化点としては、今までの紙の記録書(訪問介護記録書)が無くなり、訪問時の記録はこのシステムに入力する形へと変化いたします。
また、記録は携帯端末を利用しますので、訪問したヘルパーが、訪問時間中に携帯を利用する場面が出てきます。しかし、これは、記録を入力するためですので、見慣れない光景かとは思いますが、ご理解ください。

②ヘルパーが対応している具体的サービスについて

ヘルパーが対応できる介助内容には、多くの種類がありますが、いくつか取り上げて、そのケア方針を説明してみたいと思います。
今回は、「服薬介助」です。
ヘルパーが関わる利用者は、基本的には何らかの薬を服用していらっしゃいます。ヘルパーのする「服薬介助」は、薬を「飲ませる」というよりも、利用者が自分で薬を服用するのを支援するという目線で関わることが必要と思います。
医師より処方された薬を処方通りに服用するのは当たり前だと思いますが、中には服用を拒む方もおられます。
服用を拒む方に、ヘルパーが何とか飲ませようと頑張れば頑張るほど、利用者とヘルパーの対決が始まってしまい、お互いにストレスになってしまう事もあります。
そんな時、ヘルパーは、飲ませようとすることだけに頑張るのではなく、なぜ飲まないのか理由を聞き、それを医師や薬剤師に伝えると、意外と解決法がすぐに出て来ることもあります。
また、薬を飲んだことで身体に変化が出てないか、副作用は出てないか等観察することも重要です。
服薬介助は、ただ飲ませて終わりではなく、とっても奥が深いと感じます。

令和3年、今年1年間、ありがとうございました。
毎日の業務で起こる、いろいろな出来事が、訪問介護職として成長させていただける要素になっております。
良いお年をお迎えください。